年末になると、何かと忙しいですよね?
やることが多すぎて、大掃除はついつい後回しにする人もいるかと思います。
この忙しい年末に大掃除する意味って何?
そんな疑問ありませんか?
なぜ大掃除をする風習ができたのでしょうか?
大掃除はいつから始めるものなのか、そしていつまでに終わらせるのがよいのでしょうか?
また、大掃除をしてはいけない日があるって知ってましたか?
今回は、そのような疑問を解説していきます。
年末大掃除の意味は?なぜ掃除するの?
大掃除とは、お正月に向け、年末にいつもより念入りに掃除をすることです。
正月飾り(門松、しめ飾り、鏡餅など)で神様を迎える準備をしますが、その前に、家の中や周りを掃除し、きれいにして、お正月にいらっしゃった神様にとって、居心地の良い、神様に喜んで頂けるよう、丁寧に掃除をします。
神社仏閣では、古くから「煤払い(すすはらい)」と呼ばれる、大掃除を行う習慣がありました。
建物や仏像の高いところを、先に笹の葉が付いた長い竹の棒を使い掃除をします。
建物などの高いところについている細かいホコリを「煤(すす)」と呼ぶので、この大掃除のことを煤払いと呼ぶようになりました。
江戸時代には、この習慣が広がり、一般的に大掃除をする風習になりました。

年末大掃除はいつから始めるの?
古くから、年末大掃除は、12月13日からです。
神社仏閣で行っていた煤払いは12月13日に行っていました。
これは、奉公人が新年に里帰りができるよう、旅路の時間を考慮した結果、12月13日に行われるようになったと言われています。
また、12月13日は、「正月事始め」と呼ばれます。
昔から、この日は婚礼以外のことをするには良い日とされています。
お正月の準備をするには、まず掃除をして、家の中や周りをきれいにしてからなので、この日から行っていました。

年末大掃除はいつまでに終わらせるの?
年末大掃除は、12月28日までに終わらせるのが良いとされています。
なぜ12月28日までなのでしょうか?
それは、12月29日~12月31日は、大掃除や正月飾りは避けたほうが良いと言われているからです。
12月29日~12月31日が良くないとされている理由は、次は説明させて頂きます。
年末大掃除をやってはいけない日がある!
年末大掃除をやってはいけない日があります。
それは、12月29日、12月30日、12月31日、1月1日です。
それぞれの理由は以下の通りです。
-
12月29日
「二重苦」と、9(苦)が連想されるため避けたほうがよいです。
-
12月31日 大晦日
大晦日は、神様を迎える元旦の前日です。
大晦日に正月飾りを飾ることを「一夜飾り」といいます。
この日に大慌てて大掃除や正月飾りをすることは、神様に対して失礼とされるので、避けたほうがよいです。
-
12月30日
12月30日は、旧暦の大晦日にあたります。
12月31日大晦日と同じ理由で、この日も避けたほうがよいです。
-
1月1日 元旦
1月1日は、正月飾り(門松、しめ飾り、鏡餅など)をし、神様を迎え入れる日です。
せっかく迎え入れた神様を追い出してしまう行為にあたるため、避けたほうがいいです。
実際のところ、年末大掃除はいつやったらいいの?
12月28日に行うという人が多いようですが・・・。
12月中旬から下旬というと、クリスマス、忘年会、年賀状の作成、大掃除、年越し準備、正月準備など、たくさんイベントや準備があり、仕事納めも12月27日~12月30日ぐらいの間が一般的です。
現在では、昔とは生活スタイルが大きく異なるので、12月13日~12月28日の間に大掃除やお正月の準備を行うことは大変です。
そのため、12月13日よりももっと早い段階から、少しずつ行っていくか、仕事納め後に一気に行うかのどちらかが一般的です。
クリスマスや忘年会など準備は早い段階から行うと思いますが、イベント自体は年末の決まった日に行うものなので、年末になるのはしょうがないですね。
大晦日や正月の準備も、食べ物の場合は、冷凍などは早めに準備できますが、作るものの場合はダメになってしまうので、こちらも年末になるのはしょうがないですね。
大掃除や年賀状などは、その日にやらなくてはいけないものではありませんし、ダメになるものでもありません。
年賀状の場合は、11月1日から販売が開始されます。
大掃除の場合は、自分で道具を準備するものなので、いつから始めても大丈夫です。
大掃除は、普段行き届いていないところの掃除が中心になり、時間もかかります。
少しずつ進めていけばよいので、10月後半や11月ぐらいから、休日に少しずつ進めていくのがよいと思います。
時間がない人へ、大掃除のやり方
大掃除はやることいっぱいありますよね?
でもまとまった時間がとれない、できるだけ短い時間で終わらせたいという方へのアドバイスです。
-
事前に計画を立てる
大掃除はやることがたくさんあります。
目についたところからだと、全て掃除が終わるまでにどのくらいかかるかもわかりませんし、途中で挫折してしまうこともあります。
また、二度手間が発生したり、無駄な時間が発生したりします。
計画を立てることで、終了の目安もわかり、無駄も減り、効率良く大掃除が進められます。
例えば、がんこな油汚れやカビ、汚れは事前に洗剤をなじませておくことで、後から短時間できれいにできます。
そういうところを先にセットしておくなどすることで、効率良く進められます。
-
不要なものは捨てる
いつか使うかもとずっと取っておいているものはありませんか?
何年も使ってないものは思い切って捨てましょう。
そうすることで、大掃除のときにそれを掃除したり、動かしたりする手間が減ります。
-
完璧にやろうとしない
一度始めると、徹底的にやりがちですが、その1箇所の掃除に何時間もかけてしまっては、他の場所の掃除をする時間がなくなってしまいます。
よく、物事を行うときに、8割は短時間でできるけど、残り2割はその8割までの時間の3倍はかかるといわれます。
つまり、同じ時間で、10割なら1箇所しかできないけど、8割なら4箇所できるということです。
完璧を求めすぎず、8割ぐらいでどんどん進めていきましょう。
-
高いところから低いところへ、奥から手前へ
これは掃除の基本です。
ホコリは上から下に落ちます。
ホコリは手前より奥にたまっています。
上から下、奥から手前でやることで、効率よく進めることができます。
-
普段から少しずつ進める
一気にやろうとすると時間もかかりますし、やることが多すぎると気持ちも乗らず、どこから取り掛かってよいか迷ってしまいます。
やはり、一番いいのは普段からちょっとずつ進めていくことです。
海外にも年末大掃除の習慣はあるの?
日本で、年末に大掃除をする理由はわかりましたが、海外でも年末に大掃除を行うのでしょうか?
-
ヨーロッパ
ヨーロッパには、「スプリング・クリーニング」と呼ばれる大掃除の習慣があります。
これは、年末ではなく、春に行います。
冬の間、暖炉で燃やした薪によって、家の中が煤(すす)だらけになってしまうので、春になったらそれを掃除しましょうというところから始まったようです。
-
アメリカ
アメリカには大掃除という習慣はありません。
しかし、春になり暖かくなると、各家庭で冬の寒さの間、掃除できずにたまってしまった汚れを落とすための掃除をするようです。
また、クリスマスなどの人を集めてパーティなどをする場合も、いつもよりきれいに掃除する家庭も多いようです。
-
中国
中国では、旧暦のお正月である「春節」に大掃除をします。
春節は、2月になります。
中国では、現在のお正月より、春節のほうを大事にしていますので、このタイミングで大掃除をします。
-
他の国
他の国でも、その国独自のタイミング、独自の方法で大掃除をする習慣がある国がいくつもあるようです。
100均で購入できるお掃除グッズの動画
100均で購入できるお掃除グッズの紹介動画です。
我が家でも使っているものも紹介されていました。
この中で、私の1番のおすすめは、ダイヤモンドクリーナーです。
お湯をかけても自分の顔もはっきり見えないくらいこびりついた水垢も、これを使えば簡単にとれます。
力も手間も要りません。
水かお湯をかけ軽くこするだけで、簡単にきれいになります。
おわりに
今回は、年末の大掃除の意味、いつから始めるか、いつまでに終わらせるか、大掃除をしてはいけない日などをご紹介させて頂きました。
大掃除は、お正月に神様を迎え入れるための準備の1つです。
次の年も、神様のお力をお借りし、健康な1年にするためにも、きれいに掃除しなくてはいけませんね。
また、大掃除は、12月13日~12月28日までの間に行い、12月29日~1月1日は行わないほうがよいとされています。
ただし、必ずしも、無理やりこの期間にしなくてはいけないということではありません。
現在は、生活スタイルも異なるため、自分たちにあったペースで行いましょう。
神様を迎え入れる準備で、丁寧に行うという気持ちさえ忘れていなければ、決して問題ないと思います。
忙しい年末ですが、しっかりと計画を立て、実践していき、家もきれいに、気持ちもきれいにして、気持ちの良い新年を迎えたいですね。
コメント