節分はいつ?2月3日です。
でも、毎年必ず2月3日ではないんですよ。
また、豆まきや恵方巻きは、当たり前のように行ってますよね。
なぜ、豆まきをするんでしょう?
なぜ、恵方の方角を向いて、恵方巻きを食べるのでしょう?
今回は、そんな疑問、節分の由来、豆まきの由来と正しいやり方、恵方巻きの由来と正しい食べ方について解説していきます。
節分の日はいつ?
節分は2月3日です。
ただし、それは1985年~2020年まで。
1984年までは、4年に1度の閏年は2月4日でした。
2021年からは、閏年の翌年が2月2日で、それ以外は2月3日になります。
2000年から2030年までの節分の日を表にしました。
2000年(平成12年)★ | 2月3日(木曜日) |
2001年(平成13年) | 2月3日(土曜日) |
2002年(平成14年) | 2月3日(日曜日) |
2003年(平成15年) | 2月3日(月曜日) |
2004年(平成16年)★ | 2月3日(火曜日) |
2005年(平成17年) | 2月3日(木曜日) |
2006年(平成18年) | 2月3日(金曜日) |
2007年(平成19年) | 2月3日(土曜日) |
2008年(平成20年)★ | 2月3日(日曜日) |
2009年(平成21年) | 2月3日(火曜日) |
2010年(平成22年) | 2月3日(水曜日) |
2011年(平成23年) | 2月3日(木曜日) |
2012年(平成24年)★ | 2月3日(金曜日) |
2013年(平成25年) | 2月3日(日曜日) |
2014年(平成26年) | 2月3日(月曜日) |
2015年(平成27年) | 2月3日(火曜日) |
2016年(平成28年)★ | 2月3日(水曜日) |
2017年(平成29年) | 2月3日(金曜日) |
2018年(平成30年) | 2月3日(土曜日) |
2019年(平成31年/新元号元年) | 2月3日(日曜日) |
2020年(新元号2年)★ | 2月3日(月曜日) |
2021年(新元号3年) | 2月3日(水曜日) |
2022年(新元号4年) | 2月3日(木曜日) |
2023年(新元号5年) | 2月3日(金曜日) |
2024年(新元号6年)★ | 2月3日(土曜日) |
2025年(新元号7年) | 2月2日(日曜日) |
2026年(新元号8年) | 2月3日(火曜日) |
2027年(新元号9年) | 2月3日(水曜日) |
2028年(新元号10年)★ | 2月3日(木曜日) |
2029年(新元号11年) | 2月2日(金曜日) |
2030年(新元号12年) | 2月3日(日曜日) |
★は、閏年(うるうどし)
節分の由来は?
節分は、各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日のことです。
暦の上で季節が変わる日の前日を指すので、季節の変わり目を意味しています。
そのため、節分は、本来は1年に4回あります。
特に、厳しい冬の乗り越えた立春は、1年の最初の季節が変わる日なので、特に重要視され、その季節の変わり目である節分も大事にされました。
そのため、次第に、節分と言えば、立春の前日のことを指すようになり、現在では、節分と言えば立春の前日のみという認識になっていったんですね。
ちなみに、2000年から2030年までの本来の年4回の節分の日はこの日になります。
2000年(平成12年)★ |
2月3日(木曜日)
5月4日(木曜日)
8月6日(日曜日)
11月6日(月曜日)
|
2001年(平成13年) |
2月3日(土曜日)
5月4日(金曜日)
8月6日(月曜日)
11月6日(火曜日)
|
2002年(平成14年) |
2月3日(日曜日)
5月5日(日曜日)
8月7日(水曜日)
11月6日(水曜日)
|
2003年(平成15年) |
2月3日(月曜日)
5月5日(月曜日)
8月7日(木曜日)
11月7日(金曜日)
|
2004年(平成16年)★ |
2月3日(火曜日)
5月4日(火曜日)
8月6日(金曜日)
11月6日(土曜日)
|
2005年(平成17年) |
2月3日(木曜日)
5月4日(水曜日)
8月6日(土曜日)
11月6日(日曜日)
|
2006年(平成18年) |
2月3日(金曜日)
5月5日(金曜日)
8月7日(月曜日)
11月6日(月曜日)
|
2007年(平成19年) |
2月3日(土曜日)
5月5日(土曜日)
8月7日(火曜日)
11月7日(水曜日)
|
2008年(平成20年)★ |
2月3日(日曜日)
5月4日(日曜日)
8月6日(水曜日)
11月6日(木曜日)
|
2009年(平成21年) |
2月3日(火曜日)
5月4日(月曜日)
8月6日(木曜日)
11月6日(金曜日)
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2010年(平成22年) |
2月3日(水曜日)
5月4日(火曜日)
8月6日(金曜日)
11月6日(土曜日)
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2011年(平成23年) |
2月3日(木曜日)
5月5日(木曜日)
8月7日(日曜日)
11月7日(月曜日)
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2012年(平成24年)★ |
2月3日(金曜日)
5月4日(金曜日)
8月6日(月曜日)
11月6日(火曜日)
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2013年(平成25年) |
2月3日(日曜日)
5月4日(土曜日)
8月6日(火曜日)
11月6日(水曜日)
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2014年(平成26年) |
2月3日(月曜日)
5月4日(日曜日)
8月6日(水曜日)
11月6日(木曜日)
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2015年(平成27年) |
2月3日(火曜日)
5月5日(火曜日)
8月7日(金曜日)
11月7日(土曜日)
|
2016年(平成28年)★ |
2月3日(水曜日)
5月4日(水曜日)
8月6日(土曜日)
11月6日(日曜日)
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2017年(平成29年) |
2月3日(金曜日)
5月4日(木曜日)
8月6日(日曜日)
11月6日(月曜日)
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2018年(平成30年) |
2月3日(土曜日)
5月4日(金曜日)
8月6日(月曜日)
11月6日(火曜日)
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2019年(平成31年/新元号元年) |
2月3日(日曜日)
5月5日(日曜日)
8月7日(水曜日)
11月7日(木曜日)
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2020年(新元号2年)★ |
2月3日(月曜日)
5月4日(月曜日)
8月6日(木曜日)
11月6日(金曜日)
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2021年(新元号3年) |
2月3日(水曜日)
5月4日(火曜日)
8月6日(金曜日)
11月6日(土曜日)
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2022年(新元号4年) |
2月3日(木曜日)
5月4日(水曜日)
8月6日(土曜日)
11月6日(日曜日)
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2023年(新元号5年) |
2月3日(金曜日)
5月5日(金曜日)
8月7日(月曜日)
11月7日(火曜日)
|
2024年(新元号6年)★ |
2月3日(土曜日)
5月4日(土曜日)
8月6日(火曜日)
11月6日(水曜日)
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2025年(新元号7年) |
2月2日(日曜日)
5月4日(日曜日)
8月6日(水曜日)
11月6日(木曜日)
|
2026年(新元号8年) |
2月3日(火曜日)
5月4日(月曜日)
8月6日(木曜日)
11月6日(金曜日)
|
2027年(新元号9年) |
2月3日(水曜日)
5月5日(水曜日)
8月7日(土曜日)
11月7日(日曜日)
|
2028年(新元号10年)★ |
2月3日(木曜日)
5月4日(木曜日)
8月6日(日曜日)
11月6日(月曜日)
|
2029年(新元号11年) |
2月2日(金曜日)
5月4日(金曜日)
8月6日(月曜日)
11月6日(火曜日)
|
2030年(新元号12年) |
2月3日(日曜日)
5月4日(土曜日)
8月6日(火曜日)
11月6日(水曜日)
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★は、閏年(うるうどし)
豆まきの由来と正しいやり方
なぜ、節分に豆まきをするのでしょうか?
その由来と、正しい豆まきのやり方を解説していきます。
豆まきの由来
豆は、穀物の精霊が宿る神聖なものとされていました。
そのため、豆まき以外の神事にもよく用いられました。
節分で豆まきを行うのは、邪気を追い払うためです。
なぜ、豆が邪気を追い払う道具になったかというと、
魔の目=魔目=まめ
魔を滅する=魔滅=まめ
という漢字が充てられ、語呂合わせなところもありますが、鬼の目に向けて、豆をまくことにより、鬼を追い払うと言われています。
また、鬼が出たときに、毘沙門天のお告げで豆をまいて鬼を退治したという言い伝えもあり、これも理由の1つとされています。
では、豆まきには炒った大豆を使いますよね?
これはなぜでしょうか?
豆は炒った方が固くなるので、鬼を追い返すのによいという説。
豆まきに使用した豆から芽が出てくると災いが起こってしまうので、炒ることで芽が出ないようにしたという説。
他にもいくつかの説があります。
豆を歳の数だけ食べるのはなぜでしょうか?
鬼(邪気)を追い払った豆のことを「福豆」と言います。
福豆を歳の数だけ食べることで、歳と同じ数だけ福を体内に取り入れ、この後も健康に過ごせますようにとの願いで食べられるようになったと言われています。
豆まきの正しいやり方
では、正しい豆まきのやり方を解説していきます。
豆まきをする時間は夜
豆まきをする時間が夜です。
鬼(邪気)は夜やって来ると言われているからです。
また、現在も昔も、昼間は外で働いているので、夜にならないと家にはいません。
そういう意味でも夜に行うのがよいです。
準備するもの
-
炒った豆、または殻付きの落花生
-
鬼のお面(鬼役が必要なら)
最近は、落花生を使っている家庭も多いですね。
落花生なら、後で拾うのにも楽ですし、床に落ちた豆を食べるのには抵抗がありますが、落花生なら殻をむいて食べるので、その抵抗はありませんからね。
また、落花生も炒った状態ですし、豆なので、邪気を追い払う由来からも外れていませんので、何も問題ありません。
豆をまく人と鬼役を決める
ほとんどの家庭では、お父さんが鬼役になると思います。
でも、豆まきは家の邪気を祓うために行うので、本来なら家長であるお父さんは豆をまく側になります。また、年男、年女、厄年の人も豆をまく側になります。
では、誰がやるのがいい?となりますよね。
本来は鬼役は必要ありません。
昔の言い伝えで鬼を追い払ったという言い伝えがありますが、豆まきで退治する鬼は目に見えない邪気のことを言っているからです。
ただ、現在は、邪気を追い払う風習よりも、家族行事の1つとして楽しむスタンスになっているところも多いので、鬼役がいます。
(伝統行事で鬼役がいるところもありますが。)
なので、鬼役は誰がやってもいいです。
やりたい人が鬼役をやればいいと思います。
まき方と掛け声
掛け声は「鬼は外ー、福は内ー」と順番に声に出しながら行います。
「鬼は外ー」で部屋から外側(玄関やベランダなど)に向かって豆を投げます。
次に、「福は内ー」で外側(玄関やベランダなど)から部屋に向かって豆を投げます。
これを、部屋の奥か玄関まで順番に行っていきます。
豆をまき終わったら歳の数だけ豆を食べる
豆をまき終わったら、歳の数だけ拾い食べましょう。
歳の数より1つ多く食べる地域もあります。
「満年齢(現在の年齢)」でカウントするのか、「数え年(現在の年齢+1)」でカウントするのかの違いではないかと思われます。
また、1つ多く食べるのは、来年の1月~来年の節分までの間を入れて、+1個食べると言われているところもあります。
恵方巻きの由来と正しい食べ方
なぜ恵方巻きが食べられるようになったのでしょうか?
その由来や、近年全国的に食べられるようになった理由、正しい食べ方を解説していきます。
恵方巻きの由来
恵方巻きは、江戸時代末期に、大阪で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈願したときに食べたのが始まりと言われています。
当時は、恵方巻きとは言われておらず、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」と呼ばれていたようです。
具は、七福にちなみ、7つの具を入れていたと言われます。
恵方とは、歳徳神(としとくじん)と呼ばれる神様のいる場所を指しています。
歳徳神は、年徳、歳神、正月さまなどとも呼ばれ、その年の福徳(幸福や利益)を司る神様です。
歳徳神がいる場所は毎年変わりますが、その方向を向いて色々なことを行うと、万事うまくいくと言われており、恵方巻きを食べるときだけでなく、昔から様々なことを行うときに、その方向に向かって行っていました。
恵方巻きが全国で食べられるようになった理由は?
コンビニでは、2月頭は売上が低迷する時期でした。
そこで、コンビニの戦略として恵方巻きが販売されたというわけです。
1989年にセブンイレブンが、「恵方巻き」と名付け、広島で販売しました。
それが、どんどん他の地域にも広がり、わずか10年ほどで全国に普及しました。
まあ、我々は、コンビニの戦略に見事に乗っかってしまったということですね。
でも、それにより、日本で古くからあった伝統行事が復活?したと思えばよいことでもありますね。
恵方の方角
2019年の恵方の方角は「東北東やや右」です。
恵方の方角って毎年違うので、よくわからないですよね。
しかし、実は4つの方向しかないんです!
東北東やや右(ほぼ東でわずかに北寄り)
西南西やや右(ほぼ西でわずかに南寄り)
南南東やや右(ほぼ南でわずかに東寄り)
北北西やや右(ほぼ北でわずかに西寄り)
でも、これが順番に来ればいいんですが・・・。
残念ながら、順番ではありません。
恵方の方角は、その年の干支の十干(じっかん)で決まります。
そして、東→西→南→北→南の5年周期になっています。
なので、2030年までだと下の通りになります。
2019年 | 東北東やや右 |
2020年 | 西南西やや右 |
2021年 | 南南東やや右 |
2022年 | 北北西やや右 |
2023年 | 南南東やや右 |
2024年 | 東北東やや右 |
2025年 | 西南西やや右 |
2026年 | 南南東やや右 |
2027年 | 北北西やや右 |
2028年 | 南南東やや右 |
2029年 | 東北東やや右 |
2030年 | 西南西やや右 |
恵方巻きの正しい食べ方
恵方巻きの正しい食べ方は以下の4点です。
-
恵方を向いて食べる
その年の恵方を向いて食べます。
食べている間はその方向だけを見ましょう。
-
黙って食べる
恵方巻きは食べ終わるまでは黙って食べなくてはいけません。
-
1本を一気に食べる
食べやすい大きさに切り分けたりしてはいけません。
途中で休むことなく、一気に食べましょう。
-
願い事を思い浮かべながら食べる
食べている最中はしゃべってはいけないので、頭の中で願い事を思い浮かべながら食べましょう。
どれも必ず守りましょう。
守れなかった場合、例えば、途中で他の方向を向いたり、話してしまったりすると、ご利益が得られないと言われています。
この4点を必ず守りましょう!
1本を丸かじりする理由
恵方巻きの1本って結構大きいですよね?
なんでその大きいのを1本丸かじりしなくてはいけないのでしょう?
1本丸ごと食べることで、一気に頂くということを意味しているようです。
健康や幸せ、商売繁盛などの運を一気に頂きますということですね。
柊鰯を飾る由来とやり方
柊鰯(ひいらぎいわし)とは、焼いたイワシの頭を柊の枝に指し飾る節分の日の縁起物のことです。
では、柊鰯を飾るようになった由来や作り方、飾り方、処分の仕方について解説していきます。
柊鰯を飾る由来
柊鰯を飾る理由は、魔除けのためです。
柊の葉は棘(とげ)のようにとがっています。
その棘が鬼の目を刺すため、鬼が玄関から入ってこれないとされています。
焼いたイワシはニオイがきつく、また煙も大量に出ることから、そのイワシのニオイと煙で鬼が近づかないと言われます。
鬼は、とがったものと臭いものが苦手だと言われることから、この2つを合わせて、家の入口である戸口などに置くようになったんですね。
平安時代にかかれた土佐日記に、柊鰯を飾ったことが記されています。
この風習は平安時代には始まっていたようですね。
柊鰯の作り方
柊鰯を作る材料は、イワシの頭と、葉が付いている柊の枝です。
イワシの頭を焼いて、枝に刺し、飾るだけです。
柊鰯の飾り方
飾る場所は、玄関や勝手口など、外から出入りする場所です。
鬼の侵入を防ぐためなので、玄関や勝手口の外に飾ります。
風に飛ばされないように注意して頂き、壁に立てかけるなどすれば大丈夫です。
柊鰯の処分の仕方
柊鰯を飾る期間は、2月3日から2月4日のまでというのが一般的です。
地域によっては、2月中やひな祭りまで飾っておく場合もあるようです。
では、飾り終えた柊鰯はどう処分するのでしょうか?
縁起物なので、そのままゴミ箱に捨てるというのはちょっと・・・。
近くに神社があったり、神社に行く機会があるなら神社に持っていくのがよいです。
もし、そのような機会がとれない場合は、半紙に包んで、塩で清めてからゴミの日に捨てるようにしましょう。
成田山新勝寺の節分豆まきの動画
毎年恒例の成田山新勝寺の節分の豆まき動画です。
前年に大活躍した有名人が多く出席して、盛大に豆まきをやってますよね。
おわりに
今回は、節分はいつなのか?節分の由来は何か?豆まきの由来や正しいやり方、恵方巻きの由来と正しい食べ方について解説させて頂きました。
簡単にまとめますね。
節分は、2月3日です。(2020年まで)
本来は、節分は年に4回ありますが、現在では、立春の前日のみを節分と言っています。
豆まきは、「魔目=魔滅=まめ」ですね。
部屋から外側に向かって「鬼は外ー」、外側から部屋に向かって「福は内ー」の掛け声で、部屋の奥から玄関まで順番に行っていきます。
豆まきが終わったら、歳の数だけ豆を食べるのもお忘れなく。
恵方巻きは、全国的に広まった背景は、コンビニの戦略が大きいですが。
歳徳神(としとくじん)と呼ばれる神様のいる方向を恵方といいます。
毎年、恵方は変わりますが、東→西→南→北→南の5年周期ですよ。
2019年の方角は「東北東やや右」です。
-
恵方を向いて食べる
-
黙って食べる
-
1本を一気に食べる
-
願い事を思い浮かべながら食べる
この4つを必ず守って食べましょうね。
節分(正確には立春)を境に、暦の上では少しずつ暖かくなっていきます。
実際は、2月上旬はまだまだ寒いです。
豆まきで邪気を追い払い、恵方巻きで運を呼び寄せ、良い運勢にしていきましょうね。
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