寒中見舞いを出したことはありますか?
年賀状を出し忘れてしまった時に出すものでしょ!?
でも、寒中見舞いっていつ出すの?
寒中見舞いを出す時期は、いつからいつまでなのか?
寒中見舞いって、どうやって書いたらいいの?
とわからないことだらけですよね。
今回は、寒中見舞いを出す時期はいつからいつまでなのか?
喪中の時や、喪中の相手に出していいものなのか?
また、実際に、どういう風に書いたらよいのか?
書き方の文例も出しながら、ご紹介させて頂きます。
寒中見舞いとは?
寒中とは、日本の季節を二十四に分類した時の小寒から大寒の終わりまでのことです。
小寒から大寒の間なので、寒中と言われています。
小寒は、「松の内」を過ぎた1月8日(関西では1月16日)頃から。
大寒の終わりは、立春の前日までを指します。

この寒さが厳しい時期に、相手のことを気遣うと共に、こちらの近況も兼ね、相手へ贈る手紙を寒中見舞いと言います。
※立春は、2月4日頃です。
年によって日付が変わるのでご注意ください。
寒中見舞いはどういう時に出すの?
寒中見舞いは、どういった時に出すのでしょうか?
寒中見舞いを送るのは、次のような場合です。
- 寒さが厳しいこの時期に相手のことを気遣い、こちらの近況も兼ねて
- 年賀状を出しそびれてしまった方へのあいさつや遅れたことのお詫び
- 年賀状を出さなかった方から頂いた時の返信
- 相手が喪中だったため年賀状を出せなかった時の年賀状の代わりとして
- 相手が喪中だったことを知らず、年賀状を出してしまった時のお詫びやお悔やみとして
- 故人宛てに年賀状が届いた場合
- こちらが喪中だったため年賀状を出せなかった時の年賀状の代わりとして
- こちらが喪中なのに年賀状が届いた場合に喪中を知らせると共に年賀状をお返しできなかったお詫びを兼ねて
- お歳暮のお返しとして(この場合は物と一緒に一言添える場合が多いです)
寒中見舞いを送る時期はいつからいつまで?
「寒中見舞いとは?」でも書いた通り、松の内を過ぎた小寒から大寒の終わり(立春の前日)の間に送ります。
関東では、1月8日~立春の前日(通常2月3日)までの間。
関西では、1月16日~立春の前日(通常2月3日)までの間。
他の地域では、1月8日~立春の前日(通常2月3日)までの間。
もしも、立春(通常2月4日)を過ぎてしまった場合は、立春(通常2月4日)から2月末までの間なら、「余寒見舞い」として出すこともできます。
寒中見舞いを送るのはいつ頃がいい?
寒中見舞いを送る時期はわかったけど、実際にいつ頃届くのがいいのでしょうか?
関東では、1月10日~1月15日ぐらい。
関西では、1月16日~1月20日ぐらい。
他の地域では、1月10日~1月15日ぐらい。
あまり早すぎても、年賀状とかぶりますし、立春(通常2月4日)まであるといっても、遅すぎは相手に対して失礼にあたりますので、この時期に届くように送るのがよいでしょう。
寒中見舞いの書き方
では、実際に寒中見舞いはどのように書いたらよいのでしょうか?
先の「寒中見舞いはどういう時に出すの?」で説明したパターンに沿って、文例を出しながら、ご説明していきます。
一般的なパターン
-
季節のあいさつ
寒中お見舞い申し上げます。
寒中お伺い申し上げます。
など。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
※「4.結びのあいさつ」とかぶる部分があるため、省略する場合もあります。
寒さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
厳しい寒さが続いておりますが、変わらずお過ごしでしょうか。
寒い日が続いておりますが、お代わりございませんでしょうか?
厳寒の折からお変わりありませんか?
あなた様にはお健やかにお過ごしとのこと、心よりお喜び申し上げます。
暖冬とはいえ、寒さ厳しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
など。
-
近況報告
お陰様をもちまして、こちらは変わりなく過ごしております。
お陰様で、私の方は家族一同無事に暮らしております。
など。
-
結びのあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
厳冬の折から、何卒お身体を大切に過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
本年も皆さまにとりまして、良い年でありますよう、心からお祈りいたしております。
くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいますよう、お祈り申し上げます。
昨年中頂きましたご厚誼に深くお礼を申し上げますと共に、今後も変わらぬご好誼の程、よろしくお願い申し上げます。
余寒も厳しいようですので、くれぐれもご自愛ください。
など。
※厚誼・・・「こうぎ」。情に満ちた、情けの深い親しい付き合いの意。
※好誼・・・「こうぎ」。相手からの親切、好意の意。
-
日付
平成〇〇年〇月
平成〇〇年〇月〇日
平成〇〇年〇月吉日
(西暦)〇〇〇〇年〇月吉日
など。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
お陰様をもちまして、こちらは変わりなく過ごしております。
厳冬の折から、何卒お身体を大切に過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
平成〇〇年〇月吉日
年賀状を出しそびれてしまった方、年賀状を出さなかった方から頂いたパターン
-
季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
年賀状を出しそびれてしまったお詫び
ご丁寧な年賀状を頂き、ありがとうございます。
早々にご丁寧なごあいさつを頂きながら、ごあいさつが遅れ、誠に申し訳ございません。
新年のごあいさつが遅くなり申し訳ございません。
など。
-
結びのあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
早々にご丁寧なごあいさつを頂きながら、ごあいさつが遅れ、誠に申し訳ございません。
厳冬の折から、何卒お身体を大切に過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
平成〇〇年〇月吉日
相手が喪中だったため年賀状を出せなかったパターン
-
季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
相手が喪中だったため年賀状を出せなかったお詫び・お悔やみ
このたびは ○○様ご逝去 謹んでご冥福を申し上げます
など。
-
結びのあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは ○○様ご逝去 謹んでご冥福を申し上げます
厳冬の折から 何卒お身体を大切に過ごされますよう 心よりお祈り申し上げます
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます
平成〇〇年〇月
※喪中の場合は、句読点(。や、)は「つけない」のが一般的なマナーです。
ですが、つけないことによって、読みづらくなりますので、読点(、)をつけたい場合は、文字間を少し空けて書くようにしましょう。
しかし、厳格に「つけない」ということが決まっている訳ではないので、送る方により、つけるつけないは決めてもよいでしょう。
相手が喪中だったことを知らず、年賀状を出してしまったパターン
-
季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
相手が喪中だったことを知らず、年賀状を出してしまったことのお詫び
このたびは ご服喪中とは存じ上げず 年頭のあいさつを差し上げてしまいましたことを 深くお詫び申し上げます
このたびは ご服喪中をわきまえずに年賀状を差し上げてしまいましたことをお詫び申し上げます
このたびは 〇〇様ご逝去のこと存じ上げなかったとはいえ 新年のごあいさつを申し上げ 大変失礼いたしました
遅ればせながら謹んでご冥福を申し上げます
など。
-
結びのあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます
このたびは ご服喪中とは存じ上げず 年頭のあいさつを差し上げてしまいましたことを 深くお詫び申し上げます
厳冬の折から 何卒お身体を大切に過ごされますよう 心よりお祈り申し上げます
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます
平成〇〇年〇月
故人宛てに年賀状が届いたパターン
-
季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
故人が亡くなったことを伝える
○○は昨年□月△日に永眠いたしました
旧年中にお知らせ申し上げるところ遅れてしまいましたことを深くお詫び申し上げます
など。
-
結びのあいさつ
故人が生前にたまわりましたご厚情に深く感謝するとともに 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたしております
など
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます
○○は昨年□月△日に永眠いたしました
旧年中にお知らせ申し上げるところ遅れてしまいましたことを深くお詫び申し上げます
故人が生前にたまわりましたご厚情に深く感謝するとともに 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたしております
平成〇〇年〇月
こちらが喪中だったため年賀状が出せなかった場合のパターン
-
季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
喪中だったため、年賀状を出せなかったお詫び
喪中につき 新年のあいさつを失礼させて頂きました
昨年〇月 続柄□□□が△△歳で他界いたしましたので 年頭のあいさつを遠慮させて頂きました
など。
-
結びのあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます
喪中につき 新年のあいさつを失礼させて頂きました
厳冬の折から 何卒お身体を大切に過ごされますよう 心よりお祈り申し上げます
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます
平成〇〇年〇月
こちらが喪中なのに年賀状が届いたパターン
-
季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
喪中だったため、年賀状を出せなかったお詫び
早々にごていねいな年賀状を頂きまして 誠にありがとうございました。
昨年〇月 続柄□□□が△△歳で他界いたしましたので 年頭のあいさつを遠慮させて頂きました
本来ならば旧年中にお知らせ申し上げなくてはならないところ 年を越してからのこととなり 深くお詫び申しあげます
昨年〇月 続柄□□□が△△歳で永眠いたしましたため 新年のあいさつを失礼させて頂きました
本来ならば こちらから欠礼のお知らせを差し上げるべきところ 行き届かずに大変失礼いたしました
など。
-
結びのあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます
早々にごていねいな年賀状を頂きまして 誠にありがとうございました
本来ならば旧年中にお知らせ申し上げなくてはならないところ 年を越してからのこととなり 深くお詫び申しあげます
厳冬の折から 何卒お身体を大切に過ごされますよう 心よりお祈り申し上げます
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます
平成〇〇年〇月
お歳暮のお返しに一言添えるパターン
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季節のあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
時候のあいさつ(相手の安否を気遣う言葉を書きましょう)
「一般的なパターン」参照。
-
お歳暮を頂いたお礼やお返ししなかった、または遅れたことへのお詫び
昨年は、大変結構なお品を頂き、本当にありがとうございました。
昨年は、お心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。
昨年は、思いがけず結構なお品を頂戴し、本当にありがとうございました。
〇〇に家族全員、大変喜んでおります。
家族全員も大喜びで、早速おいしく頂きました。
いつも細やかなお心配りを頂き、恐縮いたしております。
いつも細やかなお心配りを頂き、感謝いたしております。
本日は心ばかりの品を送りました。
お口に合うかどうかわかりませんが、ご笑納ください。
など。
-
結びのあいさつ
「一般的なパターン」参照。
-
日付
「一般的なパターン」参照。
実際に書くと、このような感じになります。
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
昨年は、大変結構なお品を頂き、本当にありがとうございました。
〇〇に家族全員、大変喜んでおります。
厳冬の折から、何卒お身体を大切に過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
平成〇〇年〇月吉日
寒中見舞いのはがきは?
寒中見舞い用のはがきというものは存在しませんので、通常のはがきで大丈夫です。
年賀状は、年賀はがきであり、寒中見舞いを年賀状で送るのは間違いなので、使わないようにしましょう。
また、私製はがきで送る場合は、切手をつける必要がありますが、通常の切手を使ってください。
弔辞用切手を使うのは、間違いなので、ご注意ください。
ハガキのデザインですが、何でも問題ありませんが、お正月を連想するもの、寒中の時期に合わないもの(夏や秋を連想するものなど)は避けましょう。
寒中見舞いの返信について
寒中見舞いを頂いた場合、どうすればいいのでしょうか?
既に、年賀状や寒中見舞い、お歳暮を先に送っている場合は、返信する必要はありません。
もし、返信する場合は、上で説明したパターンにあった文面で返信するようにしましょう。
寒中見舞いの書き方の動画
動画でも寒中見舞いの書き方の説明を見てみたい方はこちらをどうぞ。
■喪中と知らず年賀状を出してしまった場合
■喪中に年賀状が届いた場合
おわりに
寒中見舞いについて、ご説明させて頂きました。
意外と知っているようで、知らないことが多かったのではないでしょうか?
最後に、もう一度確認で書かせて頂きます。
寒中見舞いを送る時期。
- 関東では、1月8日~立春の前日(通常2月3日)までの間
- 関西では、1月16日~立春の前日(通常2月3日)までの間
- 他の地域では、1月8日~立春の前日(通常2月3日)までの間
いつ頃届くのがよいか。
- 関東では、1月10日~1月15日ぐらい
- 関西では、1月16日~1月20日ぐらい
- 他の地域以外では、1月10日~1月15日ぐらい
寒中見舞いを送るのはこんな時。
- 相手のことを気遣い、こちらの近況も兼ねて
- 年賀状を出しそびれてしまった方へのあいさつや遅れたことのお詫び
- 年賀状を出さなかった方から頂いた時の返信
- 相手が喪中だったため年賀状を出せなかった時の年賀状の代わり
- 相手が喪中だったことを知らず、年賀状を出してしまった時のお詫びやお悔やみ
- 故人宛てに年賀状が届いた場合
- こちらが喪中だったため年賀状を出せなかった時の年賀状の代わり
- こちらが喪中なのに年賀状が届いた場合に喪中を知らせると共に年賀状をお返しできなかったお詫び
- お歳暮のお返し
相手のことを思い、寒中見舞いを書いてみましょう。
そして、相手との仲もより親密になるとよいですね。
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